ご飯の威力
ご飯を食べると太る・・・・・
長い間そう思ってきました。
でもそれは大きな間違いだったようです。
ご飯は実は理想的なダイエット食なのです。
まず、低脂肪でカロリーも低いということ。
ご飯は100g中に脂肪を0.5gしか含みません。カロリーも168kcalと低いのです。
次に、インシュリン(インスリン)の分泌が少なく太りにくいということ。
インシュリンには血糖値を上昇し過ぎないよう調節する役割があります。
と同時に、脂肪の取り込みを促進する働きも持っています。
ご飯はこのインシュリンの分泌がゆるやかなので、脂肪の取り込み促進作用もゆっくり、
だから太りにくいのです。
ご飯と比べてパンやうどんはインシュリンの分泌が多いので、ご飯よりも太りやすいと言えます。
それから、難消化性デンプン質を多く含み、消化されにくいので太りにくいということ。
ご飯の主成分は炭水化物(でんぷん)であり、およそ全体の3/4を占めます。
ご飯のでんぷんはアミロースとアミロペクチンという2種類から成っていて、
この2種類のバランスがご飯の味の良し悪しを決めると言われています。
おいしいといわれるご飯は、アミロースの割合が20%弱程度。
このアミロースが難消化性であるため、糖として吸収されずに食物繊維のような働きをするのです。
日本人はかつて、ご飯をたくさん食べていました。
それが食の欧米化に伴って糖質(でんぷん)の割合が激減し、脂質が急激に増えてきました。
現在では欧米諸国と似たバランスになっています。
これにより生活習慣病の発症が激増し、欧米諸国に近づいてしまいました。
一方、タイやフィリピンなどの東南アジアの国々は、日本の60年代のバランスを保っています。
糖質(デンプン)すなわち米をしっかり摂り、脂質の摂取が低いこれらアジアの国々では、
生活習慣病の発症が極端に低いのです。
現在これだけ問題になっている生活習慣病が、
本来の食習慣に戻すことで予防できるなんて!
ご飯をしっかり食べると、ダイエット効果があり、
生活習慣病の危険からも逃れることができるということですから、
他の食品とのバランスをとりながら、ご飯はしっかり食べるようにしましょう。
できれば、ミネラルなどの微量栄養素も丸ごと含んだままの玄米を。
そして丸ごと食べることで農薬まで取り込むことにならないよう、
玄米を選ぶ時には無農薬のものを選ぶようにしたいですね。