メルマガ NO.68 2008.3.15
<メニュー : ピタ・パン チリ・コン・カン>
<心のレシピ: 頼みごとをアイ・メッセージで♪>
今日もそろそろ夕食の支度をする時間。
これからしばらくのあいだ、
主婦にとっては忙しい時間帯になりますね。
さっき取り込んだ洗濯物は、まだたたまずにそのままソファーの上、
食事を並べるのにテーブルも片付けたいし、
テレビを見てるだけのそのへんの人、
手伝ってくれないかしら?
============================================☆★
頼みごとをお上手に
============================================☆★
普段からよくお手伝いをしてくれる子供だったら、
気がついてすぐ手を貸してくれるかもしれませんね。
でも、なにかに夢中になっている時や
あまり手伝いをしたがらない子供は、
「洗濯物たたんでちょうだい」
「テーブルを片付けてちょうだい」なんて言うと、
「えーっ」と、嫌そうな返事が返ってくることもあります。
思わずムッとして、
「(あなたは)お母さんが忙しくしてるのがわからないの?」とか
「(あなたは)○年生なんだから、それくらい手伝っても当たり前でしょ!」とか
「○○ちゃんは、言われなくても毎日洗濯物をたたんでくれるんだって
(あなたは違うわね)」
なんて言っちゃうかもしれませんね。
一人で忙しくしていると、
そのことに気付いてほしい、気付いてくれるに違いないとか、
みんなのためにご飯の支度をしているんだから
手伝ってくれて当たり前なんていう期待が
心の中に生まれます。
すんなり気持ちよく手伝ってくれないと
この期待がはずされてしまうので、がっかりして
怒りや腹立ちの感情が生まれるんですね。
でも怒りの感情は、相手の素直さをなくする作用があるんですよ。
腹を立てたところで、手伝ってはくれないか、
手伝ってくれてもイヤイヤ、しぶしぶということになり、
その態度にまた腹が立ったり。
あなたはいつもそうなんだから・・・
なんていう言葉が口をついたりします。
むっとしたときについ言ってしまうせりふを見ると、
全部「あなたは(君は、お前は)〜〜」という言葉が隠れていますねぇ。
この「あなた」が主語になっている頼み方やしかり方は
相手の心に響かないばかりか、人をダメにしてしまう言い方。
だって「あなた」といわれている本人は、
そのことでちっとも困っていません。それなのに
「あなたはダメねぇ」みたいな話になってしまうのですから。
ではどうすればいいか?
↓
↓
まずは、
・洗濯物をたたんでしまいたいけど、ご飯のしたくで手が離せない
・テーブルの上が散らかっていて、出来上がったご飯を並べられない
など自分が困っていること、助けてほしいことを伝えて、
「だから、あなたが手伝ってくれるとすごく助かる(嬉しい)」
という風に言ってみましょう。
これは、「私は○○で困っています」「私は助かる(嬉しい)」
というように、「私は」が主語になっていますね。
最初の「あなたは」が主語になっている言い方を「YOU(ユー)・メッセージ」
「私は」が主語になっている言い方を「I(アイ)・メッセージ」と言います。
不思議なもので、言い方をアイ・メッセージに変えるだけで、
相手の反応は違ってくるんです。
思い返せば、私も子供の頃
夕方になって、「そろそろ手伝ったほうがいいかなぁ」
なんて思ってる矢先に
「ちょっと○○をしてくれるといいんだけどっ!」
なんて母から言われると、とたんにやる気が失せてましたっけ。
もうちょっと言い方を変えてくれると、
嫌な気分にならずに手伝いも出来るのにと、日々思っていました。
だから自分の子供に対しては気をつけようと思ってはいたのですが、
やはり感情的になることもありました。
でも、アイ・メッセージを使うようになったら、
頼みごとがとてもしやすくなりました。
アイ・メッセージを使える相手は、子供だけではありません。
「うちのダンナ、ごみ捨てもしてくれないし・・・」
なんて言ってる人は、
ダンナ様に頼んでもみないで
「どうせ頼んでもしてくれないから」と決めつけていたり、
一度頼んでダメだったからと諦めていることもしばしば。
ものは試し、ダメでもともと。一度
「ゴミを捨ててくれると、すご〜く嬉しい(助かる)」
という風に言ってみましょう。
もちろんごみ捨てだけでなくて、ほかの家事も。
案外すんなりと引き受けてくれるかもしれませんよ♪
============================================☆★
ピタ・パン
============================================☆★
陽ざしが明るくなってくると、ベランダでの食事や
戸外でのランチも楽しくなってきますね。
そんなときにおすすめのひとつがピタ・パン。
別名ポケットパンとも言いますね。
プクッと膨らんだパンの中は空洞。
これを半分に切って、ポケットのように膨らんだところに
お好みの具をはさんでいただいきます。
洋風・和風・エスニック、
何をはさんでもそれなりに美味しくなるのが嬉しいところ。
普通にパンを作る要領でこねて、丸く薄く伸ばして
短めに2次発酵させた生地を高温で焼くと、
あら不思議、ぷっくりと膨らんで焼けて面白いですよ〜♪
次にご紹介するチリ・コン・カンのほか
カレーの残り物なども合いますし、
野菜を炒めたもの、生の野菜、
チーズやソーセージなど、
バリエーションはいくらでも思いつきそうですね。
きんぴらごぼうなんていうのも、ぴったりです。
味の濃いものと野菜やチーズなど、
2〜3種類取り合わせて入れると美味しいですよ。
焼き時間も短いので、ぜひお試しくださいね〜♪
============================================☆★
チリ・コン・カン
============================================☆★
ピタパンの具にもってこいの豆料理、
チリ・コン・カンとチリ・ビーンズは、
どちらもひき肉と豆を辛味をつけてトマトで煮ますが、
違いは使う豆の種類だけの問題かしら?
ちょっと追求不足です(汗)。
まぁ、豆はインゲン豆や金時豆系、大豆など
どれを使っても美味しくできますので、
家にあるもので気軽に作ってみましょう。
みじん切りの玉ねぎとにんにくを炒めたら
ひき肉とチリパウダー、カイエンヌペッパーなどの辛味も加え、
しっかり炒めます。
トマトの水煮缶と塩・こしょうを入れて、弱めの中火でぐつぐつと、
煮詰まってぽってりするまで煮込むだけ。
分量の目安は をごらんくださいませ。
辛味はお好みで調節してくださいね。
◇◆ ++ ◇◆ ++ ◇◆ ++ ◇◆
このメルマガへの返信などでいただくメール、
いつもありがたく楽しんで読ませていただいています。
先日はアメリカ在住の方からもメールをいただきました。
あちらで体験なさった子育てのことなどを書いてくださって
とても興味深く読ませていただきました。
18歳になったときには、親元を離れても大丈夫なだけの
家事や社会的なルールを身につけさせている・・・・
そんなアメリカの子育てを読むと、
私の子供はひとりが来週18歳になりますが、
「ああ、私はそれだけのものをまだ子供にあげていないなぁ」
と思いました。
いかに上手に、子供に手伝ってもらえるようにするかが、
自然に家事や家庭内のルールを覚えてもらうことにもつながります。
家族とはいえ人と人ですから、
ものの言い方ひとつ、頼み方ひとつで気分が違います。
気持ちよく手伝ったり手伝ってもらえるようにしたいものですね。
アメリカのKさん、ありがとうございました♪