「〜しよう」と言ってみましょう

「勉強しなさい!」と言われると、
「今しようと思っていたのに」とムッとして
やる気が失せてしまう・・・・・

というのは、今も昔も変わりがないようですね。

勉強だけにあらず、片付けや夕飯の仕度の手伝いなどなど、
私が子どもの頃も、
「なぜいつもこんな悪いタイミングで・・・」と思うくらい
母から言われては嫌な気分になっていたものでした。

しかも言い方が命令口調です。
これはうちの母だけなんだと思っていました。

自分が親の立場になったら、
そんな言い方はしないと決めていたものの、
いくら言っても・・・・と言う状況のときについ、
「○○しなさ〜い!」と言ったら、

お決まりの
「今しようと思ってたのに、まったくもう。
やる気なくなっちゃうよ」
と言われてハッとしました。

でもこれは、うちに限ったことではなくて、
人の心理として、「○○しなさい」と言われると、
やりたくなくなる・・・・というのがあるようです。

「○○しなさい」という言い方は、外からの語りかけです。
外からの語りかけでは、自分とは違う集団に属している、
自分の立場にってくれてはいない、
やらされているという感じがするために、
聞く気が失せてしまうんですね。

言っている内容は同じでも、
自分と同じ側にいると感じることができれば、
語りかけに耳を傾けることができます。

つまり「〜しなさい」ではなくて、
「一緒に片付けよう」とか、「ちょっと勉強してみようか」
と語りかければいいんです。

「〜しよう」という言葉には、「ふたりで同じ行動をする」
という気持ちを感じさせる力があるんですね。
だから、子どもに対してだけではなくて
仕事の場においても同じことが言えます。

別につきっきりで一緒にする必要はありません。
一緒にやろうよと語りかけて、
「やってみようかな」という気持ちにさせるコトがポイントです。

私も、ひと呼吸おいて、
「そろそろ勉強しようか?」「洗濯物たたもう♪」
「ちょっと手伝ってくれない?」
などとと言うように変えただけで、
子どもも自分もカリカリしなくなりました。


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