おせちの具材の自給率

おせちはちゃんと作ろうと思うと、
ずいぶん多彩な材料を使います。

私の料理は基本的に国産の食材を使うので、
国産材料で調達できないものは
おせちのメニューからもはずしてしまうことが多いのですが。

でもねぇ、今年はえびを使わなかったけれど、
使うとなると国産の車えびなんか高騰して手が出せないですね。

今朝の新聞に載っていた、とある大手スーパーチェーンの
一番人気のおせちの食材自給率は、34.3%。

紅白かまぼこ、有頭えび、にしん入りの昆布巻き、流星くらげ(?)、
黒豆、栗きんとん、お多福豆、鉄砲つくね、蓮根湯葉巻き、
青梅甘露煮、イカ松笠、伊達巻、竹の子煮、ふき煮、金柑甘露煮、
たたきごぼう、味付け数の子、酢だこ、こんにゃく煮。

16800円のおせちだそうですが、
豪華な内容です。

このうち国産材料だけなのは黒豆と青梅甘露煮とこんにゃく煮のみ。
紅白かまぼこ、鉄砲つくね、蓮根湯葉巻き、伊達巻、
たたきごぼう、栗きんとんの一部が日本の食材。

これを豪華と言うべきか、貧相というべきか。。。。。。
日本のお正月を祝うおせちの中身が、
19ヶ国もの食材でできているそうです。

低価格で大量の食材を揃えようとすると、
外国産に頼るしかない。

安くて見栄えのするものを提供するのが、
お客様へのサービスと、業務用食材の業界が長年信じてきた。

そんな背景があるようですが、
口に入れるときには
どこから来たどんなものなのかがわからないのだから、
ここでも、人の安全は見落とされている感じがします。

ただ、顧客からの要望で、国産材料の調達に勤め
国産材の割合を6割まで増やしたた会社もあるそうです。

作る側だけではなくて、
買って食べる側の認識が変わることも大切だし、
国産材料で作れるものしか作らないという姿勢も
必要ではないかしら。


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